かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 4 心に残るかん子さんの名言集

4 心に残るかん子さんの名言集   by mio

<ボランティアについて> ・ ボランティアに必要な資質の一番は、技術やテクニックよりも子どもを楽しませたい、という『気立てのよさ』です。
・ 読み聞かせボランティアの見返りは、子どもの喜ぶ笑顔……。うまいですね、とあなたが誉められることじゃない。
・ 読み聞かせ以前に抱っこボランティアが必要な時もあります。
・ 子どもに聞くのは、子どもの気持ちに寄り添うことで、子どもに迎合することではありません。人の気持ちは聞いてみないとわかりません。

<子どもについて>
 ・ 子どもに、本で情緒を教えるのは難しいです。人に優しく、というのなら、あなたが実際に目の前でそうしてみせればいいのです。
 ・ 子どもが読みたい本は、子どもが一番知っています
 ・ 子どもの方が、ビジュアルセンスは優れています。
 ・ 子どもたちのビジュアルセンスは、地デジ化以降、劇的に変化したと思います。大人でも、ブルーレイ見ちゃったらビデオには戻れないでしょう。
 ・ 子どもはお腹が満たされて愛されて、初めてお話を受け入れることができるのです。
 ・ 子どもを本好きにするには簡単です。好きな本を山ほど読ませること。

<読み聞かせについて>
 ・ 読み聞かせには、人を喜ばせたいという芸能人の素養が必要です。読み聞かせをする人は芸人。
 ・ 読み聞かせの目的はただ一つ、子どもを幸福にすることにあります。
 ・ 高学年の読み聞かせは体力勝負なので、まずは読みきれる体力が必要です。 読み聞かせは筋トレから……。踏み台昇降から始めましょう。
 ・ 夜寝る前は、本を読むというよりむしろ、今日1日、なにか嫌なことがなかったかな、ということをチェックする、心のメンテナスの時間です。
 ・ 早く寝ないかな~、と思って読むと、その本のメッセージは、早く寝ないかな~、になります。

<本について>
 ・ 科学絵本に情緒を持ち込むことは、本質を見えにくくさせます。
 ・ アンパンマンやゾロリ、は子どもの幸福な時間を守ってくれる……。
 ・ 男の子には、戦隊ものにハマっていただきたい。あれは孫悟空の金の輪、なのです。強いからといって人をいじめたら仮面ライダーにはなれない。ショッカーになってしまうのだから。 そんなことする人はライダーになれないよっ! といってください。
 ・ 本のリアル系とファンタジー系には優劣はありません。単に趣味の問題 ……。
 ・ 小説を読めても頭がいい、というわけではありません。

<図書館について>
 ・ 図書館は花屋と同じ、古い本と枯れた花は撤去しないと店全体がみすぼらしくなります。
 ・ 使いやすいスーパーと同じで、苦労せずに目当てのものが見つかるのがいい図書館。
 ・ 公共の図書館は、そこに住む地域住民を幸せにするところです。 学校図書館は、その学校に通ってくる子どもたちを幸せにするところです。
 ・ 学問のはじめの一歩は “センスオブワンダー” すごーい!と思わせること。

<マンガについて>
 ・ 日本人はビジュアルにすぐれた民族なので、マンガの表現能力は高いです。
 ・ 活字の物語がマンガより優れているとは限りません。ジャンルで物事は判断できません。作品の優劣はあくまでも、個々の作品によります。
 ・ マンガの優れているところは、メッセージと情報が活字より早く伝えられること
 ・ マンガのほうが活字よりも、いまの時代を表現しやすいのです。それは漫画家が努力して、そのノウハウを開発してきたからです。