かん子の連載

☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【文学について・その8】

NDCができたとき……1929年……夏目漱石は現役の現代文学作家でした。
で、そのあとを明治、昭和、平成、で分類できないとすると
いま活きているほうからいって
ヤングアダルト(YA)
日本文学
古典
になります。
このうち、古典なのは、中世、近世の、江戸時代まで、なのでわかりやすいのですが、問題は日本文学です。
さすがにもう、田山花袋や石川啄木は無いと思いますが、もしあれば、現代文学古典、というジャンルを作らざるを得ません。
中世、近世に続く、明治文学ですね。
高校だと森鴎外全集とか、そこらへんの日本文学全集があったりします。
これは、表に出すなら現代古典、普通はもう書庫でしょう。

それ以降、昭和の戦後、も悩ましいです。
「青い山脈」が残ってたりするのです。
さすがにもう読まれないだろうし、文学史上いるか?というといらないので(大衆文学は研究しないから。さすがに高校レベルだと)なので廃棄にするか書庫へ。
でも井上靖は?
井上ひさしは?
となると、まだ必要な場合もあるので、残さざるを得ません。
なのでここらへんの本をまとめて“日本文学”にしたのです(青いシールね)。

つまり、いまみんなが読んでる本は
ヤングアダルト(現代文学)
もう読まなくなったら
日本文学(青いシールへ)
さらに古い明治あたりのは
現代古典文学
これは、国語のシールはっても、青いシール貼ってもどちらでもいいです。
順当にいけば青いシールですが、置き場所を国語の隣に持っていくなら、古典と一緒に国語のシール貼ったほうがわかりやすいかもしれません。

つまりここの棚の本は、しょっちゅう動くのです。
特に今は時代の変わり目なので。

2023/05/25 更新