かん子の連載

☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【文学について・その10】

1995年にウィンドウズ95ができて、世界は変わりました。
そうして、その時の子どもたちが、いま27歳くらいに成っています。
ここらへんでわかりやすいのは藤井風、ですね。
彼は自由です。
まわり、気にしません。
自分の曲は、全部自分で打ち込みで作り、仲間を必要としません。
歌の英訳を頼み、歌ってもらい、はじめから全世界に発信しました。
昔、スウェーデンのABBAは、スウェーデン語で歌っても売れない、とはじめから英語で勝負してきました。
そのときも、おおっ!?と思ったものですが、今では世界中の才能発掘番組“キッズボイス”で歌われるのは、ほとんど英語の歌です。
自国語の歌、ほとんど聞きません。
フランス語くらいですかね?
フランスのボイスでは、シャンソンがあるので、フランス語の歌も歌われますが、ほかは民謡?みたいなものしか、ほぼ聞いたことがない。
そうして、今まで日本の歌手で、はじめからそんなことを考えた人はいなかったと思います。
でも今の子にとっては国境も言語もあまり関係がないので、当然そういう発想になるんでしょう。

藤井風がでてきて、一気に米津がオジサン化した感じがあります。
いい作り手なんですが。

それにともない
😁
中学から、「君の膵臓を食べたい」の住野よる、が失速しました。
映画化されるので、文庫本になって並んでいますが、小学校、中学校で、もう棚は作る必要がなくなったと思います。
ヤングアダルト、でいいです。
東野圭吾もそろそろ、高校ではなくなり、20代に移行しつつあります。
つまり、一度自分の文化にした人はずっと読み続けるのですが、下の年齢層が入ってこなくなって、切れるのです。
そういうわけで、去年ウケたから、今年も、になるとは限りません。

棚を作って特別展示!

ヤングアダルトへ

日本文学青シールへ

と移っていくわけです。

東野圭吾はヤングアダルトではなく、ミステリーに入れちゃえばいいのですが、かつて、東野圭吾、の棚を一段作っていたところはいらなくなったわけです。

あと、ここに、ライトノベルが参戦してきます。

2023/07/06 更新