かん子の連載

_/_/_/・_・)o 図書館づくりのエトセトラ・014 

【文学の分類・4】

四大ジャンルを抜いたときに、そこに残るものは何かというと、リアリズム、と言われる小説群です。
この世に本当に起こり得る範囲内で書かれた小説、ですね(ファンタジーやSFなどは、絶対に起こり得ない、ことを書いた小説なのです)。
そしてこれが困りました。
なぜかというと、漱石からすでに100年たっていたからです。
江戸時代までは
古典文学、でいいでしょう。
では
啄木は?
鴎外は?
志賀直哉は?
それと井上靖と井上ひさしといっしょにしていいのか?
ライトノベルも?

小学校ではこの問題はそもそもありえませんが、中学、高校では起こるのです。

漱石と芥川と太宰は現代文学です。
漱石が近代小説の始祖であり、そのうえいまだに最高峰だからです。
その漱石をお父さんとして、芥川は長男、太宰は次男……。
ふたりとも永遠に大人にならないヤングアダルトなので、現代文学なのです。

明治、大正、昭和、まではいまとなっては
現代古典、でしょう(さっきの三人は除いて)。

小学校では、かつては
低学年
中学年
高学年
で本を分けることができました。なぜかというと、手法が違っていたからです。
それに分けるだけ、冊数も揃っていました。
低学年は成長しない、
中学年は、せいぜい五年生レベルまでしか成長しない、
高学年は、せいぜい中学生レベルまでしか成長しない、
が、その手法の違いです。

というふうに1980年代まではなんとかやってこられたのです。
ところがそこで、転換期が来てしまいました。

1990年前後は
ベルリンの壁が崩壊し、米ソの冷戦がなくなり、手塚治虫が亡くなり、昭和天皇がなくなり、バブルが弾け、となにもかもがいっぺんにおきた時代でした。

文学もそのとき、転換したのです。

2024/01/31 更新